本マス探しの旅 海で獲れたサクラマスを求めて
開発秘話①の通り、まずは海で獲れたサクラマス=本マスを手に入れよう!と言う事に。
高田屋も明治頃は富山産のマス使っていたわけだし、
まずは富山県内で探すことにしました。
この事が後に問題を引き起こす元凶になるとは当時の私は全く知らず、
本マス探しに突き進むのでありました。
サクラマスって 絶滅寸前?
富山県のサクラマス年間漁獲量は年間約1トン(平成25年~)。
仮に平均重量が2kgとすると水揚げは年間で500匹・・・・。
新聞にも載っていました↓
なんのせ、水揚量激減。
気が付けば、サクラマスは準絶滅危惧種に指定されてる状態。
富山県庁HP「富山県の絶滅のおそれのある野生生物-レッドデータブックとやま2012-」
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1709/kj00013513-005-01.html
※17番目
実際に県内の某漁協に「デカイの獲れたら購入したい」とお願いした所、
注文を入れて1年待ったが、購入できず。
自分で食べる分だけだったら川で釣ればいいんだけど、
それ本マスじゃないし、
鑑札(釣の許可証)の倍率がすさまじい。
余談:マスを釣るには40倍以上倍率!?
川でサクラマスを釣るには、鮎と同じく許可証=鑑札を購入する必要があります。
季節になると、漁協、釣り具屋、近くのコンビニで販売しております。
が、
2016年、サクラマスの聖地・黒部川の鑑札は40名の枠に応募が465名。
詳しくは黒部川内水面漁業協同組合HP↓
http://ww3.et.tiki.ne.jp/~naisuikurobe/news28.html#h28.10.31
富山産の本マスはムリだなと思い、
富山伝統の食文化を富山の食材でという、勝手な野望は一旦断念しました。
富山産断念、では他県のサクラマスは?
富山県産サクラマスは「買えなかった」というシンプルな理由で断念
じゃあ他県から買います!!という事で、国産サクラマス事情を調べてみると、
候補としては下記4県が上がってきた。
①北海道 : 年間漁獲量500トン。スーパーで切り身で売ってるらしい
②青森 : 年間漁獲量200-300トン。
※この2県で国産サクラマス水揚量の70-80%を占めるようだ。
③新潟 :佐渡沖で水揚げ。近いけど高い。
価格はピンキリ、何とも言えない。
他にも東北、石川、福井でも水揚げはある様子。
では、どこのどんな本マスが一番美味いのか?
という疑問にぶち当たり、またしても情報収集に明け暮れる事になりました。
漁期後半の大き目のマスがイイらしいとか、
北海道ではスーパーでサクラマス売ってるとか、
北海道では安いよ!とか、
新潟沖の3kgの個体、16000円位だったり、
色々な事が分かってきたが、情報が集まるにつて鱒寿司にとって「天然」と言う事が安定生産の邪魔になるような気がしてきた。
鱒寿司と天然魚の相性の悪さをご理解いただきたく、
開発秘話②+「天然サクラマスの課題」へつづく