開発の起点は「ウマい鱒寿司が食べてみたい」だった
働き始めたからと言うもの、鱒寿司をもっと美味しくするにはどうしたらよいか、
常々考えながら日々過ごしておりました。
そんな中、
一度、手間・原価を考えずに最高に美味い鱒寿司を作ってみたい!!!
と、ふと思った。
鱒寿司の味を決める一番大きな要素は「どんな魚を使うか」である。
よって、まずは材料を今一度見つめ直してみることとした。
鱒寿司に最適な魚って・・・何?
色々調べたが、全く見当がつかず、最高に美味い鱒寿司を作るにはどんな魚を使えばよいか、その筋の方々にアレコレ聞いて回ってみる事にした。
すると、それなりの割合で、
「富山産の本マス使った鱒寿司は美味かった。」
という方がいる事に気が付いた。
先代も「値段が見合えば本マスがいい」と言っていた。
本マス・・・・・なにか、響きがウマそうだ。
でも、そんな鱒寿司は現存いたしませんで・・・・・
味見しようにもできない。
ならば自ら作るしかあるまいよ!
という事で、新商品開発=本マス探しから始まりました。
よって、開発の起点は「ウマい鱒寿司が食べたい!!」だったのであります。
本マスって何?
本マス=海で獲れたサクラマス、なんだそうです。
そもそもサクラマスは、
①川の上流で孵化・成長したヤマメが
②海に渡って、
③産卵のために川に遡上。
④川の上流で産卵して・・・・
のサイクルを繰り返す魚。
で、なぜ川に遡上する前のサクラマスが良いかと言うと、
川に遡上する=産卵に備える
=卵に栄養を集中
=身がやせ細って行く
=マスの身は美味しくなくなる
・・・・と。
産卵モードに入るまで=海で獲ったマスは美味い!という理論。
なるほどー
言われるがまま、本マスを手配しようと思ったのですが、
旅客量が激減していたり、
準絶滅危惧種に指定されていたり、
ものすごく高かったり、
色んな事情が重なり
1匹も買えない状況が待ち構えているとはつゆ知らず、
開発は進んでゆくのでした。
開発秘話②へつづく